「本当に思っていることを言葉にする」というのは精神の安定上とても大切なことです。

 社会という集団の中で生活していると、思っていないことを言わなければならなかったり、個人的には大事にしている部分を略して伝えたり、反感を買いにくいように薄めて話したり、というような場面によく遭遇してしまいます。
しかし、足並みを揃えなければならない集団生活の中でならともかく親しい友人との会話や日記のページの上でまで自分の本当の考えとズレのある言葉ばかりを使っていては、いずれ心を失うことになり、不快な違和感を常に感じながら生きていかなければならないようになると私は考えます。

 「こんな考えや言葉は社会では通用しないのかな…」という感覚もとても健全なものです。でも、社会と世界は違います。社会で生きていく上で必要な言葉を学びながら、社会以外の世界や自分の内広がる世界にふさわしい言葉を見つけていく。頑固に守るというよりは柔軟にたくさんの経験をして自分らしい語感を育んでいくべきなのだと思います。

 みなさんは普段どのように言葉を語り、文字を書いているのでしょうか。

 私は自分の言葉はまだまだ足りていない気がしています。

 大げさでなく、でも遠慮せず、自分の輪郭をゆっくりとなぞるように日々言葉を探しながら、自分の周りにいてくれている友人やこのHPを見てくださっているみなさんと繋がっていけたら素晴らしいと思います。

 私の作った詩や何気なく綴った言葉がみなさんの暮らしのヒントの一つになれれば幸いです。

2011年4月7日



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